版代ではありません
価格表に掲載することができない費用として、版下作成費というものがあります。データ作成費やデザイン代とも言います。シルクスクリーン印刷のネックストラップの場合は基本データがあってそれを複数回リピートするだけなので、さほど問題にはならないのですが、カラーネックストラップの場合は、あらゆるパターンがあるので、本当に値段設定が難しいです。
お客様の方でもWORD、EXCEL、POWERPOINT等のオフィスソフトを駆使され、イメージデータをお送りいただく方も少なくはないですが、ほとんど曲者になるのが、貼りつけた画像です。JPEGやGIFファイルをExcel等に貼り付け、文字を打ちイメージをおくっていただけますが、この貼り付け画像を印刷可能形式にするのが結構たいへんな作業となります。JPEG画像等を単独でいただく場合も同様ですが、殆どの場合で、上から少しずつ少しずつIllustrator上でなぞることで描画をおこなっていきます。元画像を拡大し、ゆっくりゆっくり描いていく地道な作業となります。もちろん拡大するとボヤケが発生するので、多少は想像で描くことになります。このため、間違いなく元データとは異なってしまいますが、Illustratorデータにすることで、印刷はよりキレイになりますし、色変更・サイズ変更等が自由自在となります。上のイラスト左側が元絵、右側のイラストのようにひとつずつ線を描き完成後色付けを行います。
「いくら位かかりますか?」
とよく尋ねられますが、見てみないと本当にわからないのです。「いやー、ほんと簡単なイラストだから・・・」とファイルをいただくと、トレース作業だけに3時間、4時間と時間を要する場合もあり、簡単にはお見積りできない現状があります。これまでの例からすると5,000円~10,000円程度が最も多い価格帯だとは思いますが、2万円を超える場合や、3,000円、4,000円程度ももちろんあります。
弊社所有書体の範囲内で文字打ちをする程度ではまず版下作成費をいただくことはございません。上下ラインを赤にして、背景を白にして、大きな文字を青、小さな文字を黒で・・・・等々、間違いなく無料です。
お願いがありますが、デザイン担当が一生懸命描いたのち、デザインを一から覆すことは避けて下さい。色変更、サイズの微調整はあって当然だと思いますが、根本的な部分で変更されると追加料金をお願いせざるを得ない状況になり、弊社もお客様もあまり気分のいいものではありません。漠然とデザインをお伝えいただくより、できるだけ詳しく、そしてある程度デザインやレイアウト構想が固まった状態でご依頼下さい。