オリジナル名入れ印刷の違い
弊社ネックストラップの名入れ方法は2種の印刷方法を採用しています。十数年前まではシルクスクリーン印刷のものが殆どでしたが、ここ数年では逆転現象が見られます。トータルの製作数量ではまだまだシルク印刷が優勢ですが、アイテム数では転写の方が多くなって来ました。数量が多くなるとシルクの方がコストパフォーマンスが高くなるので、数量での逆転はまずないと思います。
転写とシルクのネックストラップですが、価格的な側面から何が異なるかと言うと、シルク印刷には必ず「版」が必要になります。製版代(弊社では8,000円のご負担)が必要な分、小ロットではどうしてもシルク印刷が高めになってしまいます。100本~200本程度でお支払い総額はシルクが安くなっていきますが、それ以下では転写が有利です。次に納期的な面ですが、これも小ロットでは転写が有利です。製版作業がないため、工場のラインさえ空いていれば即日作業に入ることが可能です。超超短納期は転写であれば対応できる可能性が高くなるわけです。大量生産の場合は、本数によりますが、材料の在庫さえあれば、シルクの方が早い場合が多くなります。ただ、最近では材料屋さんも在庫を抱えることがなくなり、確実な納期計算が可能なのは転写印刷です。
簡単に色々な項目でシルク印刷と転写印刷の比較を表にまとめてみました。
昇華転写印刷のネックストラップ | シルクスクリーン印刷のネックストラップ | |
価格 | 小ロットで有利 | 大量生産で有利 |
製版の有無 | 不要 | 必要 |
納期 | 超短納期まで対応可(数万本では不利) | 在庫状況等の条件が整えば大量生産まで可能 |
レイアウト | 自由(一部困難な表現有り) | 繰り返しの印刷(多くの制限有り) |
細かい描画 | 苦手(特に細かい白抜きが潰れやすい) | 転写ほどではないが、繊維への印刷なので苦手 |
裏面の印刷 | 通常有り(ただし裏面は位置指定不可) | 通常無し(裏面印刷は価格がアップします) |
地色とのコントラスト | 若干インキの滲みが発生 | インキを厚盛するので、コントラスが得られる |
色落ち(剥げ) | ほぼ無し | インキが粉状になる場合有り |
他にもまだ比較項目が考えられますが、どうしてもどちらか決めかねる場合は、現物サンプルにてご確認いただいた方がいいと思います。弊社では無償で過去の製作例等をお送りしております。
表の通りにはなりますが、デザインに関しましては、自由にレイアウトをしたい場合は、転写の方は遥かに自由性があります。ワンポイントでマークを印刷したり、縁にラインを入れたりすることも可能で、かなり高級感且つインパクトがあるデザインが可能です。逆にシルクの方は、原則同じデザインの繰り返しとなります。2回ずりや3回ずりを行いますので、繰り返しの回数も2または3の倍数回となる点は注意が必要です。また、版の枠を考慮し、ロゴ間には3cm以上の空白が必要になります。
最後に転写は元の材料が全て「白」であるため、地色ごと印刷を行うため、デザインと地色のコントラストを得にくいのと、インキ浸透による滲みが若干発生致します。逆に言うと、地色を選ばないのですが、メリハリのあるデザインを希望される方はシルク印刷の方が適しているかもしれません。
それぞれの印刷方法や細かいデザインに関しては、別項目にてご紹介できればと思います。ご不明な点は、営業担当者の方にお尋ねくださいませ。