ビニールと環境素材のオレフィン
PVC素材で軟質のものを本来ビニールと呼びますが、よく似た風合いの素材もビニールと呼ばれることが多く、オレフィン(本来PVCと対比するのはおかしいですが)も同様のことが言えます。 10年程前から使用されることが増えたのは、オレフィンはPVC焼却時に発生するダイオキシンの問題に起因する訳ですが、ここ数年はほとぼりが冷めたというか、あまり素材指定を受けることがなくなってきました。
弊社でオレフィンを表立って使用しているのは、ネックストラップに取り付けるカードケースだけですが、その他携帯クリーナーでも採用可能です。シルク印刷またはオフセット印刷で名入れしております。
オレフィン系樹脂の加工性ですが、実際の所あまりいいとは言えず、 PVCと比較すると、ウェルダーの溶着度は落ちることになります。素材優先の場合は当然採用するわけですが、この辺り注意が必要になります。クリーナーもウェルダー溶着させるので、口がぱかっと開いてしまうまでの時間は PVCよりも短くなることになります。表面の風合いはPVCよりもなめらかで、表面はツルッとしており、極端に言えば滑り感(?)があります。また、透明度はPVCよりも一般に落ち、重ね合わせていくと白っぽく見えます。
いろいろな商品があり、またいろいろな材料も開発されているので、一概に言えない部分も多々あります点、ご容赦下さい。