トレース
デザインデータにはファイル形式がいろいろありますが、ファイル形式を度外視した際、 大まかに2種のデータに分けられます。 「ビットマップ系データ」と「ベクトル系データ」です。 他の呼び方もいろいろありますが、ビットマップ系データとして最も普及しているのがJPEG データです。この他GIF、PSD(photoshop)、BMP、TIF、EPS等々がありますが、 実際は拡張子だけでは判断できない部分もあり、ai形式であっても、中身はjpegなんて物も あります。もう一つのベクトル系データですが、これはAI、PDF、EPS等が有名どころです。
この2つのデータ形式ですが、何が違うのかと言えば、ビットマップ系データは点の集まりで、 画面で拡大して見ていくと、ぼやけた感じになっていきます。解像度との兼ね合いでぼやけ感は 異なっていきますが、大なり小なりぼやけは始まっていきます。解像度が低いデータはすぐに ぼやけが始まることになり、つまりは印刷した際、キレイに表現されない可能性があります。
弊社では全ての商品の名入れデータにAdobe社のIllustratorの形式を使用しており、 通常はai形式で、ベクトルデータとなります。ベクトルデータは何か優れているかというと、 縮小拡大自由自在で、一部分をいくら拡大してもぼやけることはありません。どんなデザインでも ベクトルデータで描かれていれば、印刷機の最大の出力結果を得ることができるだけです。 もちろん出力設定、書き出し設定で変化は致しますが、期待を裏切られることはほぼありません。 このため、ビットマップ系のデータでいただいても、基本Illustrator上で、上からなぞり、 ベクトルデータを作り直しています。この作業がトレースと呼ばれています。30分で終わるものも あれば、半日かかるものもありますが、最高の結果を得るため日々この作業を行っています。
よくExcel等のオフィスソフトでご入稿いただく場合もありますが、この場合でも当然 Illlustratorでトレースを行っています。Excelをjpgか何に変更し、Illustrator上で全て「線」と「塗り」で 描き直しています。実は全てがトレースできるわけではなく、ビットマップ所謂点々のデータを トレースするので、ぼやけが激しい場合は、どう線を描いたらいいのか判断できないのです。 可能な限り解像度が高い大きな画像をお願いしてはいますが、どうしようもない場合は、 お断りをするか、新規にデザインを起こすかでお願いしております。
ちなみに製版する商品、つまりシルクスクリーン印刷を施す商品はまず間違いなく Illustratorのデータにしていますが、写真や細かいイラスト等がある、トレースするのが ナンセンスなものもあり、転写印刷・インクジェット印刷のものは高解像度を条件として、 ビットマップそのままで出力しています。
製版タイプ
ネックストラップ(シルク印刷)
本革ストラップ
アクリルストラップ(直接印刷タイプ)
ビニールストラップ(シルク印刷タイプ)
人工皮革ストラップ
袋織紐ストラップ
製版なしタイプ
ネックストラップ(昇華転写印刷)
マフラーストラップ
アクリルストラップ(フィルム挟み込みタイプ)
ビニールストラップ(カラータイプ)
携帯クリーナーストラップ