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昇華転写印刷

従来、繊維(ポリエステルやナイロン等)への印刷はシルクスクリーン印刷で行うのが一般的で、多色印刷となると位置合わせの問題等があり、デザインによっては不可能な場合もありました。

inkjet.jpg昇華転写の場合は、転写紙にカラー出力し、それを熱プレス等で繊維へインクを移す(転写)形になるため、多色でも写真でも印刷が可能になるわけです。転写紙への印刷はいろいろな方法がありますが、専用インキを使ったインクジェットでの出力、カラーレーザープリンターでの出力等が一般的ではないかと思います。

tensha_press.jpgただ、プリンター出力後、転写されるまで実際の色目が確認できないため、色合わせを行うのにかなり手間暇がかかると同時にある程度の経験が必要になります。転写紙に印刷した段階と転写後の色目はかなり異なることが多く、転写する際の温度及び湿度また、転写時間によってもインキ濃度、色目、コントラストやにじみ具合等が異なるので、安定した製品を作るのはなかなか難しいのが実際の所です。

ph_main_right_s.jpg弊社の商品の中ではカラー印刷のネックストラップマフラーストラップで転写印刷が行われていますが、シルクスクリーン印刷と比較し、劣る点はやはりインクの厚み、つまりは生地色とのコントラストではないかと思います。シルクの場合、インキに粘度があり、多くのインキが生地に落とされるため、エッジが比較的鮮明で、濃淡がはっきりした仕上がりとなります。これに対し昇華転写は多色印刷が可能である半面、インキの浸透が多く、他の色への侵食もあるため、どうしても少しぼやけた感じで、コントラストが出にくい印刷方法と言えます。とは言え版が不要であるため、多納期可能であったり、小ロットでの生産には非常に向いていると言えるのではないでしょうか。

転写技術は元より転写紙や機械装置類も数年前と比べるとかなり進化してきていますので、今後より簡単に、より高品質でリーズナブルな価格でご提供できればいいと思っております。

 

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